元カノが誕生日プレゼントに買ってくれたGANZOというブランドのキーケース。
もらったとき僕はそのブランドを知らなくて、でも僕のことを考えてくれたキーケースだったことを知ってそれはすごく嬉しく、僕はこういう機能のキーケースが欲しいと言っていたし。それ探してくれて、君の思う、僕にこれが似合う男になって欲しいと言ってくれたキーケース。
今日六本木を歩いていてGANZOのお店を見つけて、思わず寄っていい?って言って自分のと同じキーケースを探しちゃった。あった。見つけて、わーこんな高いもんくれたんだって本当。しかも六本木だったし。六本木は僕とあの娘が付き合うことになる前の夜を過ごした場所。付き合ってから別れそうになった時もあったけど、あそこへ行って、それからハンバートハンバートのライブへ赤坂へ行ったのかな、それで、ハンバートハンバートのライブも一緒に見て、別れるかもしれないという時に2人で一緒にライブを見て「違う、別れるは違う」と思ったんだ。思い直したんだ。初めて付き合うことになった時の気持ち思い返したんだ。違う、僕は確かにあの娘のことが好きなんだ。諦めちゃダメだ。2人のキラキラとした未来をもう一度見つけに行こう。そういう気持ちになってその日別れずに済んだんだ。
六本木は僕とあの娘を繋いだ場所。
繋いだで思い出した、付き合う前にあの娘の手を握ったんだ。このくらいいいだろう!なんて調子乗っちゃって。そりゃあもう好きだったんだよ。でも付き合う前は好きって気持ちを「ダメだよ、僕にはできない」なんて気持ちで抑えこんでたから。
それでLINEのあの娘との背景も六本木のあの場所のままだ。


GANZOのキーケースを今まで、まだ使ってきた。いやこれはもう別れてしまったけど、あの娘が想って、くれたこのキーケースを、あの娘が言ったいい男になるまで呪いのように使おうかと思ってた。

でも僕は新しいキーケースを買いました。
自分の好きなお洒落なHERMESの中古のキーリングネックレスをヤフオクで買いました。それも今日届きました。家に帰ってきて、GANZOのキーケースからHERMESに移そうとしているところです。今日思い返された気持ちを残そうと思って。
なぜキーケースを変えるのか。

彼女はもう僕の彼女ではなくて、僕のことはもう思っていない。と思うんだ。でも僕はそういう気持ちとかも全部取っといてひまうから。本当は今も僕が思っていればあの娘も僕のこと思ってくれているかもしれないなんて思ってしまうんだ。でもきっとそんなことはない。きっとないんだよ。

これもエンジェルベイビーみたいな感じかな。

さよなら美しき傷だらけの青春に、みたいな。

おれが別れてしまった彼女のことを綺麗に取っておくために別れてからも想ってしまうわけだから、でもきっと僕もまた新しい別の恋をするだろうし、したいし。

そしたら、

ロックンロールは世界を変えて、涙を抱き締めて、ここじゃないどこかへ、みたいな。こじつけだけど、変えても別にいいんだよね。

もしもまたあった時にパッとあのくれたキーケースを使っていたらかっこいいなあというか、そういう気持ちをちゃんと受け止めて今も使ってるよみたいに見せられたらって思ってたけど。元カノに対しては今もおれは君のこと想ってるよって思うけど。

でも僕も別のどこかへ行かないといけないわけだし、行きたいし、だから。

これでもいいんだよね。
いや全部いいんだけど。
自分の気持ちの中でどうやってこの事に対してはケリをつけて行こうみたいな。そんな理由付け。

いや、本当に大切に思ってるんだ。
ありがとう。このキーケースはさ、また僕がお店始めた時とかさ、使う時が来たらきっとまた使うよ。その時はきっと前よりいい男になってるよ。きっと。

そう願いを込めて。

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