あの子は透明人間なんかじゃない。

僕はもう空の向こうへ行く気分で、なにがなんだかわからないんだけど




彼女ができました。
本当だよ。夢のようなことがあったんだ。でもそれは現実で、あの子は透明人間なんかじゃないんだ。

あぁあ、好きにさせられちゃったんだ。
すっかり。やられたんだ。もうなにがなんだかわからないから、あまりなにも考えず、っていうかおれはそういうとこ頭堅いから、考えずにもう付き合えばいんじゃね?って感じで。

彼女を透明人間なんかにしたくなかった。
あの子とあの子のことがなんだか好きになったんだ。
どこまでいけるかわからないよ。
なにもわからないよ。覚悟もしてないんだ。だめなのかな、わからないよ。
恋愛は2人で起こした奇跡だから、最後まで絶対に諦めちゃいけないんだって言われてさ、僕はとりあえず一歩踏み出して見ることにしたんだ。
まだ見ぬ明日になにがあるのか僕は知らない。薄ら笑いで歩いていこう。
付き合わなくても別れは来るんだって。
別れたくないんだ。人と別れたくないんだ。人を傷付けて、自分も傷つきたくないんだ。でもそれじゃきっといつまでたっても前に進めないんだね。
恋は盲目なのか、わからない。自分の気持ちもわからない。軽はずみなこといっちゃったのかな。なんて後悔はしたくない。嘘はつきたくねえよな。好きということが確かで、それしかない。

夢でもいいんだ。夢だったらいいんだ。
もう戻れないのかな。もしも別れたりしたら前のような友達には戻れないのかな。友達が1番いいと思ってたんだ。
だけどもう一線を越えてしまったから、奇跡を信じてみるしかないんだ。おれは糞野郎なのか、どうなのか、糞野郎だけど、でも、あの子には笑っていて欲しいな。自分のことを愛してくれる、そんな人がたった1人でもいたら幸せじゃないか。それだけでいい。それだけでいい。
いろんなこと望まないで。愛を証明して。

夢じゃないよ。