涙がね、いくらでも出るね。
今日はね、ハナちゃんのこと思いっきり考えてやろうと思ってね。
なにも話すことできなかったけど、なんとなくハナちゃんのこと家族の
中で一番理解してたつもりなんだ。

ハナの死期だって、わかってた。つい何日か前にお母さんに言ったばかりだった。受け止めろよって。
お母さんが一番辛いのもわかってたけど、一生懸命生きてるハナを見てたらハナのそのままの姿、見守っててやりたかったんだ。なんとなく、おれならこう思うから、ハナもきっとこう思うだろうなって。勝手かな。きっとわかってたと思うよ。

ハナちゃん幸せだったかなあ。
嫌な顔なんて全然見せないんだからわからないよ。最期苦しかったかな。ハナちゃん。

今は冷たく、固くなってしまったんだ。目は開いたまま。強く生きようと思ってくれてたからかな。肉球は相変わらず柔らかい。撫でてももう起きてくれないんだ。ゴロンってお腹向けてくれないんだ。おれの前だけで甘えてくれたりもした。ハナちゃんの遊び相手は俺だったよね。喜んでくれたかな。

なあなあ。




あのなあ、





思いっきり、わめいて泣きたいよ。