遊びたらねえ。

新井今日はカラオケ付き合ってくれてありがとう。おまえは歌を歌う最高の相棒だ。おまえがいないと思っいっきり歌えない。俺とおまえの熱い気持ちは似てるもんな。なんか、わかってくれるやつがいるだけで救われる。おまえは不器用だけどな。ありがとう。


俺にはもう歌を歌うことくらいしかできないよ。届くはずのない声を枯れるまで叫ぶことくらいしかできないよ。愛しておくれなんて、一緒に死んでもかまわないなんて、今は思ってない。けど、おっきな声で歌いたい。

俺は歌いたいよ。もっと。愛のない歌でも、俺の悲しみをばらまきたいんだ。熱い瞳が好きだわなんて思ってない。あいつは全然熱くなんてない。ただ悲しい目をしてた。
だから、あなたの夢をあきらめないで。遠くにいても、信じている。

なんてもう信じたくもない。信じて傷付くのは俺だけだもん。あいつは元からそういう人間だった。俺といる間はちがかった。でも今は俺といない。だから元に戻っただけなんだ。だけどあきらめきれない。あいつを好きだからあきらめられないんじゃない。あいつはもっと幸せになれるのに、そう思ってるから、信じてるからあきらめられない。信じてないのはあいつ自分自身なんだ。くそったれ。自分すら見失っておまえはなにをしたくて生きているんだ。
なんか、俺はあいつと出会った以上、俺の周りの人にはみんなに幸せになって欲しいと思ってる。だからほっておけないだけなんだ。あんな糞女。でもあいつは本当は自分の悪いところもわかってるんだ。そのくせに。だからムカつく。逃げてばっかりで。俺はほって置いたほうがめんどくさくもなくて次に進めるんだけど、あいつをほっておけない。泣いてるところなんてみたくない。おまえ、今でも泣いてるだろ。心の底で泣いてるだろ。ほんと馬鹿だよな。おまえみたいなやつ大っ嫌いだよ。ムカつくだけなんだよ。

だから俺は歌ってんだよ。
悲しみとムカつきを混ぜて。糞女。
ほんと余計なお世話だし、どうかしてるのは俺の方だよね。ただ俺が嫌なだけだよね。あああ。ほんと馬鹿みたいだ。なーんも届くはずないのに。はあ。前に進もう、なんて思うと、俺は目の前のことから逃げてしまったみたいでそれもまた嫌なんだ。それを繰り返してる。馬鹿みたいだ。めんどくさ。そんなこと考えてるの俺だけだもんな。ムカつくな。


カラオケ行く前に初めて地元のバーに一人で行った。テンションあげるためにアルコールが欲しかった。一人でもテキーラ2杯飲む馬鹿。たった30分くらいしかいなかったのに3000円。まあテキーラ飲んだからな。今度から休みの前の日は一人でバーで飲もうかな。開拓しようかな。酒飲めばおれも喋れるようになれるし、そうやって自分変えてみようかな。新しい出会いもあるかもしれないし。コミュニケーション能力が上がるかもしれない。なんて思ってみたり。悪くないよね。ほんと面白そう。なんかあいつのことみて、変わってないあいつのことみて、あいつのことをたくさん言ったけど、それと同時に俺はなにが変わったのかなって探し始めて、まだまだ自分でわかってる自分のだめなとこ見えてきて、変えたいなって思った。俺はあいつと違うとこ見せたいなって。だから変わりたいって思う。変わらない糞なあいつをみたから。同じように他の誰かからなんもできないじゃんなんて言われたくないから。まだまだ変わらなくちゃいけないって思った。
自分で思っていれば簡単なことかもしれない。それでも難しいかもしれない。けどあいつはなにもしない。誰か助けてくれるとでも思ってる。あいつと同じようにはなりたくないね。だから俺は思うんだ。


次会ったとき、おまえ誰?って言えるくらい成長したいな。まだそんな糞みたいな生き方してんの?って。
俺が自分で証明したい。人は変われる。信じようとしなかったおまえがいけなかったんだって。言えるように、あいつが変わらなくても、俺が変わりたい。突き放したい。

おれはおまえと一緒じゃねえ。
おれは俺のために自分を幸せにしてみせる。

届かなかった言葉、自分に向けることにするよ。


どうかしてたんだよね。
みんな。


いや、俺だけだったのかな。