卒業式だった。
最後の最後まで遅刻をした。式の始まるギリギリ5分前くらいに着いた。

卒業式。なんにも、とくになんにも感じていなかった。腰をかけてだらし無く上を見上げるとキラキラと光るシャンデリアがいくつもついていた。学園長は本当にいつも死にそうだ。先生達みんな噛み噛みの卒業式だった。

卒業式を終えて謝恩会。なにも食べなかった。やっぱりビールはまだまずい。2時間つまらなかった。本当は騒ぎたかった。どこにいようか、ずっと2時間歩き続けた。


謝恩会が終わって、最後のホームルーム。この二年間のことが走馬灯のように蘇らない。ただ卒業だということだけ。とても不思議だ。


打ち上げにも参加した。なんで打ち上げに出たのだろう。一次会で帰ってきた。












卒業、この支配からの卒業。

負けずによく一人で頑張ってきたと思う。ただ自分のために。それだけ。楽しいこと、なかった。服を作っていることは楽しかった。もう二度と学校に行きたくない。僕の思い出に専門でのことはなにもない。

二年間早かった。
この支配からの卒業、おめでとう。

自分では本当によく頑張ったって思ってる。永久にさよなら。永遠にさよなら。さようなら。

春からは新社会人としてまた頑張っていかないと。