さあ、祭りが始まった。

母校の文化祭が始まった。一昨日、昨日まで雨の予報だったのに空は晴れて久しぶりに暑い。やっぱり神様はいてるのか。誰にでもいい、ありがとうを言いたい。

今日は校内のみの文化祭。学校が早く終わったから制服着て乗り込んでやろうかと思った。良く晴れた空を見上げて後輩たちのステージを思い描いた。良く晴れた空を見上げて僕の妹もあのステージに立って全校生徒の前で歌ったのだろうか。僕は高2の文化祭のこと今でも覚えてる。そのくらい僕の思い出の中の上位にいるのかも。あの時歌った銀河鉄道の夜が気持ちよかったんだ。文化祭が終わった後に現れたお月様がやさしかったんだ。夜空は真っ暗で邪悪だったのにお月様はやさしかったんだ。ハロー 今君に素晴らしい世界が見えますか。

僕には見えた気がした。


窓から体を乗り出して見ていたんだ。

僕のことはどうでもいい。主役は後輩たちだ。



あぁ今夜は久しぶりに星が見れた。綺麗だった。秋の夜空か。きっと明日も晴れる。夜空に思いを込める、楽しみで仕方ない。まるで自分のことのようなんだ。自分のこととかぶせて後輩たちを見てるんだ。
楽しみで仕方ないんだ。










明日の後輩の姿を去年の僕とかぶせて。





最後を見届けます。

BGM♪
心の唄/ガガガSP