素敵な恋でしたね。そうですね。キラキラしてますね。緑が眩しいように、思い出もキラキラしてますね。学校の校舎が目に浮かびます。中庭の緑も目に浮かびます。
僕の机の二番目の引き出しには思い出が詰まってます。みんながくれた手紙が詰まってます。好きだった子との思い出が詰まってます。
あの娘にもらった手紙読み返してしまいました。思い出が浮かんできますね。
あの娘が誕生日にくれたあめ玉もまだありますよ。あの娘は僕が誕生日にあげたポーチをどうしてるかな。使ってくれているのかな。
あの娘とお揃いで取ったミニーちゃんのぬいぐるみはあの娘はどうしているのかな。僕はいつも見えるところに置いてあるよ。今も左側に写る。
素敵だった。素敵だった。すべてが素敵で輝いてる。きっとあの娘が素敵だったから。きっと僕は10年分の恋をしたんだ。10年に一人しか会えない素敵な女の子に恋してたんだ。かわいらしい女の子だった。
手紙の最後に「ステキな思い出をありがとう!」なんて書いてあるけど、素敵な思い出をもらったのは僕の方なんだ。僕は今でも思い出す。そのくらい素敵だったんだ。
あの娘は僕のこと思い出しているかな。ぬいぐるみ見ているかな。ポーチ使ってくれているかな。
去年の8月1日に一緒に花火大会にいった。なんだか大切な日になってしまったよ。8月1日にあの娘は思い出してくれるでしょうか。僕と一緒に花火を見たこと。ジェットコースターに乗ったこと。去年はあんなことがあったなんて思い出してくれるでしょうか。
高校最後の夏。高校最後の恋でした。
今はもうすれ違うこともなくて。
卒業式。放課後の教室。二人きり。卒アルにメッセージを書いてもらいました。
あの胸のドキドキは忘れない。とんでもなく長い恋をしている。
あの娘に彼ができて僕は失恋した。
まさにすれ違いLOVEだね。
それでも思い出す。きっと好きなんでしょう。仕方ない。
あの娘は今なにしているんでしょう。
あの娘に彼ができなければもっと素敵な恋でした。終わることのない恋でした。
3月31日。想いを伝えてさよならしようと思ったけど、時々思い出してしまいます。幸せが足らないんだ。
こうやって何回も思だしてしまうんですよね。そのくらい素敵だった。素敵な女の子だった。
あの娘と僕の素敵な時間だった。
夏が近づく頃に思い出す。
一年前素敵な恋をしていました。
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