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今日で最後の最後のテストが終わって。終わる瞬間なんかドキドキしてて。
チャイムが鳴って僕の解答用紙は前に回されていきました。全然できなかったけど高校3年間のすべてのテストが終わりました。


テストが終わったあと、最後の学年集会。

明日からはもう自由登校。もう春休みと一緒だ。高校生でいられる間の大切な期間だ。



なにもかもが最後。全部過ぎ去ったことになっていく。



平成16年4月6日の入学式で314人の生徒が体育館で集まり、高校生活が始まり、そんなことはもう過ぎ去ったこと。

今年、3月3日の卒業式で296人の生徒が卒業する。
留年したり、学校辞めた人もいる。

だから296人。


入学した時、体育館に集まった314人、誇らしく泣いて体育館を出ていく296人。



去年の先輩達の卒業式の事を思い出します。










放課後の教室。もう必要のない教科書をみんながまとめていました。体操着だってもういらない。もう使わないんだ。
その光景があまりにも寂しくて、寂しくて。

すべて時間の波に吸い込まれていく。



隣のクラスでそのクラスの担任の先生が一人で教室の掃除をしていました。誰もいない教室で。僕はそれを見て手伝ってあげました。

先生と話をしました。

「進路は?妹さんいるよね?文化祭楽しかった?」


うん。うん。楽しかったよ。すべて輝いていました。
悪いことをして先生に怒られたときも、学校がつまんないと感じていたときも、ちょっぴり恋していたときも、文化祭のステージに立っていたときも。


全部輝いていました。輝いていたんです。だってそれが青春だもん。

過ぎ去って、悔しくて、惜しくて、仕方ない。





だめなんだ。











なにもかも過ぎ去っていってしまう。



輝いていた日々は手を振って。



なにもかもが輝いて手を振って。











お別れの挨拶をするんだ。