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下書きだけが溜まってく。

書きたいことがあったのに、まとまらなくなって、途中で眠くなって、下書き保存して。
そうするともう別の日にはその気持ちはなかったりして。もう書けない。

書きたいと思うことがたくさんあった。
書けずに消えてく。


今日は前の会社の社長に電話をしました。
ハンバーガー屋さんのオープン日が決まったので、直接電話でお話ししたいなと思って。

ものすごく緊張した。

おれはこの報告をできること、前の会社を辞めてからずっと待っていたのかもしれない。
全然辞めたくもなかった会社を、高校からの友人の夢に夢を見て、馬鹿みたいな理由で前の会社を離れた。それでも社長は優しい言葉をくれ、必ずこの人に恩返しというか、認めてもらいたいというか、そんな報告をしたいと思っていた。あの日から。きっとだから諦めずに今日ここまで来れたんだなと思った。
最後に社長に言われた言葉も何度も思い出したし、諦めたいと思ったことが何度もあったけど、でもこのままじゃどこにも帰れないと思えたのは、もちろん身の回りの友人、みんなに話していたこともあったけど、もうこんな中途半端じゃ誰にも会えない、なんて思ったりしたからなのかな。またここで、途中で諦めたら、本当おれの人生中途半端なままじゃんって、何度も思った。だから絶対に最後までやり遂げたかった。
ずっとそう望んでいたこと、強く思っていたことが、もうすぐ形になって、いま目の前で始まろうとしている。

オープン前1ヶ月を切ってもまだまだ悩ましいことが山積み。今日はまた現実を見て「やっぱやばいやっぱやばいよ〜」とか思ってしまった。
いや全然やばくないんだ。全然やばくない。
大丈夫大丈夫。
やばいと思っては、いや大丈夫って言い聞かせて、なにが大丈夫かわからないけど、もうやるしかない。やるしかないが目の前にある。ここまできた。ああもうどんな形になったって知らない。いや知ってる。おれたちは大丈夫。おれたちは大丈夫なんだ。
それの繰り返しだった。

ああ大丈夫だよ。大丈夫じゃないと困る。
やっと社長に会えるんだ。いまのおれの姿を見てもらいたい。自信なんてないけどさ、なんては言えない。社長に認めてもらいたい。
それだけなんだ。怖いよ。
すごく尊敬しているから。そんなことばかりだよ。

すべての人に、おれが馬鹿なこと言ってまたおかしなことやり始めたなって、初めみんな思ったと思う。それを思ったすべての人に、いま、ここまでおれがそれに向かってやってきたことを、馬鹿みたいなこと言ってやってきたことを、夢を現実に叶えることを、やってのけて見せたいんだ。そして認めてもらいたいんだ。

おれはできるんだよ。
だれにも関係なく、おれ自身が。

令和元年

0話 願念



明日も。