大好きだからこそ付き合わなければよかったんだよね。
もしも別れたら絶対に辛いって。
わかってたのに。
初めから付き合わなければよかったんだよ。
大切だったんだよ。大切な人だったんだよ。
本当に大好きだったんだよ。
わかってくれよ。嘘じゃないんだ。
本当なんだ。だから言ったじゃないかって。

叶わないってわかってたなんて。
あの子だって悪いじゃないか。
おれだってこんな悲しい思いしたくなかったよ。


友達の結婚式で久しぶりにあった元カノ。

まともに話せなかった。
あの子が帰るとこ、後ろ姿、後ろ向きながら見送った。声かけに走ろうかと迷ったけど。きっとあの子は前に進んだから。
おれだってわかってる。もう戻らない。

あんなに仲良かったのにそれだって悔しい。あの子は僕の彼女だったんだ。


忘れたいな。
君のこともう思い出さないように。
僕が君を思い出すのは今の日々が楽しくないから思い出すんでしょう?

追いかけても追いかけても逃げてゆく月のように、指と指の間をすり抜ける、憧れの日々よ。