セックスってなんだ。いらない。したくならなきゃいいのに。
あの子の前で僕はどんどんわがままになっていく。大嫌いな自分を見せていく。頑固で、わがままで、気まぐれで、口悪くて、こんなぼくに本当にいいところがあるのかって忘れてしまうほど。誰にも見せたくない、全然いい人じゃない。それなのにあの子は大きな心で受け止めてくれる。すべて受け止めてくれる。
僕はあの子になにができるだろう。こんなに大きな心のあの子に僕はなにができるだろう。それでも僕が必要なのかい?
嫌われたいと思ってるわけじゃない。だけど嫌われてしまいそうで怖いよ。こんなに醜い僕だから。僕にはなにができる?なにもしてあげられない気がする。
君が僕を好きだっていうから、ただ一緒にいることしかできない。だって君は1人でなんだってできる。僕がいなくても君は笑う。僕が笑わせようとふざけていても中々笑ってくれない。僕は君の笑った顔が好きだ。やっぱり笑った顔が好きだ。なにも気にせず顔をくしゃっとさせて無邪気に笑う姿が好きなんだ。笑顔が好きなんだ。
君が笑えば解決することばかりなんだ。
君にもっと優しくできたらな。
なぜか優しくできない。なんで?
君に恩を返そうと思う。君がそんなにも優しいから。僕だって大きな心であの子のを受け止めてあげなくちゃいけない。
これはなんなのか。
愛なのか、恋なのか、遊びなのか、幸せごっこなのか。セックスをしてもなにも埋まらないし、あの子にかける自分の言葉すら信用できない。
君がすべて教えてくれるの?これでいいの?これが幸せ?これは幸せ?
あの子を想う。この気持ちはなんなのか。僕は知らない。
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